Kagewari 精神分析相談事務所  HP  BLOG  過去ログ  有料メール相談 

「掲示板での相談、閲覧・有料メールカウンセリング」の過程では、自我の防衛反応による混乱(興奮)が現れます。精神分析的アプローチによる「自我構造(こころ)の揺れ」です。その点に同意の上入室してください。



636 すっきりしません すずめ 2006/08/17 15:16
 ある事があってから心がどんよりしてしまい、ネットをうろうろしていてここにたどり着きました。
一刀両断にばっさりとご意見を伺いたいと思います。
 叔父(父の弟、70代)は私が忌み嫌う人物です。いわゆる自慢する人でして、彼の自慢は息子が一流大学をストレートで入学し一流会社に勤めていると言う他愛無いものなんですが、これを伝家の宝刀のようにふりかざし、他者を攻撃します。自慢だけならハイハイと聞き流せますが、息子がいわゆるエリートだからといってなぜ他者を否定するのか理解できません。
平凡な我が家は格好の餌食でした。
 昔、我が家は大変な時がありました。父が家を抵当にかなりの借金があることが判り、母、妹、私達は昼も夜も働きました。(当時父は定年で借金の発覚後も働くことはありませんでした。少しは気が咎めたのか胃潰瘍にはなりましたが)そんな時、妹が夜、ウエイトレスのバイトをしている店(風俗関係とかではなく一般的な店です)に叔父が叔父の会社の同僚と来たそうです。
友人の方が名札を見て同じ苗字なので親類かと叔父に聞いたら叔父は関係ない
と言い、妹にも同意を求めたそうです。その時の妹の気持ちを思うと叔父を八つ裂きにしてやりたいほどです。その後も友人の方は時々みえては、叔父と妹が親類かどうかどっちでもいいけど、あまり関わらずにしなさい。彼(叔父)はどういう基準でそう思うのか知らないが、自分より弱いと思う人には尊大だから。僕も自分の娘のことでひどいことを言われた。社内でも浮いてるから。とおっしゃていたそうです。勿論叔父のご近所での評判も芳しくありません。叔父の家の近所に住む知人が有名よと教えてくれました。なぜ有名なのかは聴かずとも想像できます。身内だけでなくよそ様にまで...。はぁ。
 こんなことがあってから、叔父には極力会わずにいましたが、昨年より父が要介護認定をうけ、自宅での介護が始まり私が自宅で仕事をしているため年に何回かは、叔父が家に来ると(家にはお仏壇があるので彼岸や正月には来るんですよね)応対しなければなりません。このままやり過ごそうかとも思っていましたが、父の了解を得てこのお盆の頃、叔父に意見しましたが、うまくいきませんでした。お互い感情的になって怒鳴りあうだけでした。妹の一件も記憶に無いと、そのうえ妹を嘘つきよばわりする始末です。年をとってますますと言う感じです。あんな叔父相手に冷静になれなかった自分自身が不甲斐ないと思うと同時に、この先まだ付き合うのかと思うと心がどんよりとしてしまいます。
 甲子園の入道雲のようにニョキニョキと元気になるにはどうしたらよいのでしょうか?
637 「ご立派ですね〜」と言えばいいのです。 kagewari 2006/08/17 16:20
もう妹さんの話もしてしまった後のお話なので、この話の進め方も後手にまわってしまいましたが、
今改めて話すなら
「ウチの親父の不始末で、叔父さんにも迷惑かけてすいません。お恥ずかしい話妹の働き先でバッタリだったらしいですな、いやはやこれまたバツの悪い話で」

「お話はかねがね、で“一流”会社のご子息はその後いかがですか」
さんざ自慢話をさせます。

「なるほど、そうですか」と大笑いします。
「さて、それはそうと叔父さん。ちょっといいですか」
と、前段の話を全く無視して必要な伝達事項だけ伝えます。

◆つまり、推測すると
叔父さんの自我には脅迫神経症の傾向があると思われます。
つまり、根拠も無く「非難や蔑視される事を過剰に恐れ、これから逃避するために極端に安全な場所にいたい」からです。
推測するに、その一流会社のご子息も決して幸せではないでしょう

なので、彼の不安に根本的に関わる(相談に乗る)気持ちが無いのであれば「ご苦労様です=“貴方の気苦労はわかっていますよ”」というスタンスであれば、気にならなくなります。

簡単な比喩ですが、
ヤクザ屋さんは、不安から逃れるために「怖そうにしたり」「実際相手を脅したり」「異様に強がる事で」気持ちを安定させています。
ですから「何にも怖くないぞお前」等の態度を取ると、彼を極端に不安な状態(自己防衛反応)に陥れてしまいます。
ですから「怖いですねぇ、いやカッコいいと言うか男っぷりに惚れちゃいますね」と“前置きして”彼の『仕事』を評価してあげれば「敵愾心はありません」を同時に意味するのです。

つまり逆さまに言うとヤクザ屋さんに「怖くないよお前」と発言する事は、彼が生涯かけて努力して不安から逃れるために(本人もかなり本気で苦労しています)手に入れた怖さを、ある意味バカにしているのと同じで、マジに喧嘩を売っているのと同じになります。
ヤクザ屋さんの相談に乗りたいと、積極的に思うのでなければ
「怖いですっ」と、怯える姿を見せるのが前置きとして一番クレバーなのです。
そして「話は変わるんですが、町内会のゴミ出しなんですけどね」と、何も無かったかのように話し出せばいいのです。

ですから、その叔父さん対策としては
「流石叔父さんの家は違いますね〜」と、大笑いした後に
「で、それはともかくですね。実は次の」
と話し出すのが一番なのです。
638 Re:「ご立派ですね〜」と言えばいいのです。 すずめ 2006/08/17 20:24
 kagewari様ありがとうございました。なるほど、叔父も必死なんですね。今度会うときは(来月のお彼岸か?)ひらりとかわしますね。
それに関連して今回の件(叔父との口論)については私がごめんなさいと言うべきなのでしょうか?それとも何事もなかったようにしていれば良いのでしょうか?
 なんか、些末な相談で申し訳ありません。みのもんたに電話しろ!てかんじですよね。重ね重ね申し訳ありませんが、宜しくお願いします。
640 「理(ことわり)」を入れるポイントです。 kagewari 2006/08/17 22:45
口論の一件をどう考えるのかです。
つまり「相手に対して悪い事をした」と考えるのか
「自分が自分をみっともなく思う態度で、それを関係の無いあなた(叔父さん)にお見せした事が残念」なのか、はたまた「不毛な論議をした事自体が不愉快で残念」なのか。つまり、見方は山ほどあるのです。

ま、ここは「自分が自分をみっともなく思う態度で、それを関係の無いあなた(叔父さん)にお見せした事が残念」あたりを取るのが無難でしょう。
相手に対する失礼等と言う部分は無視(相手こそ失礼な奴なんですから)して良いのです。

言葉の内容が「どちらにもとれる」ものがスムーズでしょう
政治家用語で言う所の『遺憾である』ってニュアンスですよ。

「いやぁ、この前は私疲れていて、お恥ずかしい限りです。すいませんでした」と、

なんとなくわかりますか?
叔父さんは自分が失礼な奴だと、薄っすら(これは本当で明解に自分が失礼な奴だという自覚はとても希薄なのです)ですが、そう思っているのです。
ですから、そこで「すいませんでした」と言う事は、「あなたはそんな人のままでいいのです。私には関係ありませんから」と同意だって事なんとなくわかりますか?

つまり「こんな奴を相手に取り乱した自分が許せない」
ので、
「すいません(そんな態度を何所の誰であっても見せた事は遺憾である)」と言う事は、グルーっと廻って「謝罪では無いのです(笑」

心の持ち様とはそういったものですよ。