プロフィール

フォトアルバム

岩原.kagewari.充尚


『住まいの心理学』は引越ししました
 ↓
新『住まいの心理学
http://kagewari-retour.seesaa.net/
トラックバック・コメント等は受付を停止(承認作業は行われません)、告知期間の後に当該ブログは削除の予定です。
(2010/08/14)

2010年8月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
  

アーカイブ

    
  

サイト内検索



  • wwwSerch Site

RSSリンク

最近のトラックバック

WARNER

不動産関連企業が次々と倒産している件

この辺のニュースは皆さんご存知かと思いますが、
えー、現在このような状況になってます。
 ↓
不動産ストップ安10社…投資家ら「次の破綻」不安視
(一部抜粋)
不動産業界の倒産ラッシュの背景には、米国のサブプライム住宅ローン焦げ付き問題に端を発した金融機関の貸し渋りがある。
これまでは金融機関や投資ファンドがこぞって不動産会社に資金を融通して不動産取引が活発化、不動産バブルのような状況になっていた。それがサブプライム問題をきっかけに金融機関などが融資を絞るようになり、借り手である不動産会社の資金繰りが一気に厳しくなった。

さらにマンション不況という要因もある。不動産業界に詳しい中堅証券幹部は「マンション各社は販売が好調な時期に価格をつり上げすぎて消費者にそっぽを向かれ、在庫を積み上げてしまった。値下げで販売を伸ばそうとしているが、消費者は価格が下がり出したのをみて、『もう少し下がるのを待とう』と考えて買い控えている」と話す。
今回ストップ安となった10社のうち、7社はマンション分譲が本業だ。
(ZAKZAK:産経新聞社 2008/09/01)


この辺の話はそれこそサブプライム関連のところで、随分してきたので驚くこともないニュースなんですが(金融サイドとしては「完売=住宅ローン貸し付け拡大」の”ウマミ”が無い事には”ミニ・バブル”とわかって融資を続ける意味が無い)、
経済学的に言えば『最初っから不動産の利益構造そのものがおかしい』
こう断言してもいいでしょう。
経済の成長圧力が無く・人口増が無い状況(地方から都心への移動としての増加はあるにしても)、しかも10%超える供給過剰で、小学生が考えたって破綻するのは目に見えている。
その間の分譲マンションの価格高騰も、投資圧力によるマネーサプライに関連するもので(インフレと同じ)、需要増があってのものではないのだし、過剰な広告と日本特有の『家幻想』や『築浅信仰』を煽るマスメディアもからんでの”ある種の捏造”に起因するのだからここはどうにも何が何の論議です。
根本的な部分から言えば、金融救済策として始まった低金利時代が始まりで(銀行に貯金するのと比較すれば不動産投資としては低利回りの6%7%でも有力な投資先になる)、同時に投資銀行に属さない日本の金融が土地担保に傾斜する融資構造を持っているため、水が上から下に流れるように不動産に対するマネーサプライが増加した。
その間日本経済はデフレで(財務管理型の縮小経済的黒字化が大流行→ここも金融的発想)、設備投資的な融資に対する需要増も無いのだから、「開発会社に融資して→その住宅ローンも貸し出す」的な錬金術とまで言わないけれども危なっかしいやり方で拡大すること自体それは歪なワケで、
ここ帳尻合わせ的に、外資の投資資金流入があったので「外資本位制」みたいな仕組みで不動産投資のリスクが”見えない格好”になっていたんだけれど、その外資が「サブプライム」なる思い切り不動産バブルで飛んだと、

この間分譲マンション買っちゃった(というか半分近くは”買わされた”に近いのじゃないか)人はどうしたらいいのな形になっている。
しかもそのローンを今後10年以上(下手すると20年以上)支払いつづけなければならない。
あたかも「不良債権化とならないための”リスクヘッジ”に利用されている」と言えば間違いだと言い切れないでしょう。

分譲マンションは今買いじゃないと延々語ってきた側の人間としては、幾分か購入を思いとどまってくれた人もいてくれたのではと願わずにおれないところですが、
改めて、不動産投資の在り様ってものも、補完的に考えておきましょう。
本来の不動産投資ってものは固有のビジネスでなくてはいけないもので、一般の会社同様に「才覚やアイデアや努力の方向性によって成功したり失敗したりするもの」です。
そりゃそうです、
価値は希少性を原形とする概念なので、その希少性が”付加価値”として実存するのかしないのかって要素は企業努力として”必須”なのであって、
右へ倣えで「所謂築浅系」を新築すると誰でも利益が見込めるなんて事がある筈も無い。
自宅購入って部分に関しても、資産保全を意識するなら「貴方は立派な投資家」と同じなのですから分譲マンション購入は「銀行から○千万もの借金をして単一銘柄の金融商品に投資する」に匹敵する投資活動と言い換える事もできる。
しかもプレーヤーとして相手にするのは銀行なんですから、
一個人で相手にできるのかって(しかもその資金は銀行から借りているのであって)、これは非常に”何が何”であると。

この辺の話は話し出すとキリが無いので(笑
えー適当なところでまとめておきますがー
分譲マンションをローンを組んで購入しようって時には、少なくとも日本経済の動向ぐらいは、きちっと見極めて広告性のありそうな報道やTV番組やwebのコラム等ここはきちっとリテラシーを確保できる力も必要です。
(中古を購入して”住み倒す”ような資産保全的意味が最初ッから無いとか、例外も多数あります)

ここで話を大転換させますが、
そもそも先進国として経済の成熟過程の証とも言えるデフレ経済下において、これ一体経済は如何なる方向を政策的にも模索するべきかって、経済学の根本が本来問われているんだと思いますよ。
ここに突入するともっと長い話になるので、続きは回を改めて
何時か書きます(笑

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・知っておきたい住宅ローン

« バルコニーや日当たり良好について(補完) | メイン | 暮らしのスパンを考えてみる(1) »

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.smatch.jp/t/trackback/451963/21067599

不動産関連企業が次々と倒産している件を参照しているブログ: