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「社会面から」(1)

ここをどう取り上げていいものか随分考えたのですが、ノーコメントのままでも無責任になるでしょうから問題を切り分けて、犯罪心理を含めて冷静に考えてみたいと思います(捜査も続いているところですからニュース記事URL記載や引用等はしません)。

論議の中心は『オートロックについて』です
ここも随分このブログやHP等でお伝えしてきた話になりますが、
HP:『間違いだらけの部屋探し
・防犯性を根本的に考えてみる(心理編)
・性別に見られる住居への嗜好性(1)
・住居の多様性を考えてみる
他多数

繰り返しになりますが、
「厳密に言えばオートロックは防犯上の設備ではありません」
オートロックの基本はプライヴァシー保護のための”グレード”です。
確かにセキュリティー上のグレードに間違いありませんが意図している内容は”犯罪の実行阻止”や”制圧力”ではなく、補完的なもので”安心感”等心理的な部分が大きい。
犯罪の意志の無い人物(訪問セールスや招かざる客人)には非常に効果的ですが、当該者に犯罪の意志がある場合その抑止効果は僅かですし、コンビニエンスストアのそれと同じように、防犯カメラも営利目的軽犯罪犯の検挙やその一部抑止に効果があるのであり、犯罪者を直接阻止する強制力は無い事になります。
(警備員が常駐しているのと同等の機能は設備的に担保できないという意)
又、物件広告上『防犯性能が高く安心』等のキャッチコピー(ここには私が上記リンクで何度も警告しているように”その広告性の在り方”は十分考えなくちゃいけないところです)により、結果として「所得の高い女性入居者が集中しやすい」ところには、管理会社の方にも注意が必要で、

昔の大家さんが地元で長く管理しているアパートなんかだと「1階を男性専用」「2階を女性専用」とする方法が実際ありました(最近減少傾向なのは「1階NG」の男性が多いため)。
これは「2階が安全」という意味では無く(実際例も職業柄知っています)、『逃走経路の阻止』と『騒ぎになった時にとっ捕まえる確率の高さ』であり(当然アパートならではの”遮音性の悪さ”が最大に効果を発揮します)、犯罪者の心理を読んだ防犯性です。
犯罪者の心理をここで考えるなら
①「短時間に仕事を終わらせたい」
②「常に逃げ道を確保したい」
③「不特定多数の人物に外から見られたくない」
④「同じ捕まるなら(住居侵入窃盗と同じ罪なので)金目のものがありそうなところで仕事する方がいい」
⑤「そもそも捕まりたくない(怨恨や異常な犯罪の場合にはここが「その時成功すればいい」に変わる)」
※犯行の動機によってキャラクターは変わりますが基本は「空き巣狙い」である部分に着目すべきでしょう(押込み強盗だと”通報システム”や”これを排除する強制力”って話になるので「防犯」のレベルを超える→又統計的にも非常にレアケースです)。

統計的に見ていくなら「一戸建てが最も犯罪発生率が高い」事にも着目すべきです。
これは「他室に人がいるのじゃないか?」を予測できない(当然その予測率が高い共同住宅は危険性が高い→”いかにもシングル女性が住んでいます=平日の日中は無人”なるパターン)という共同住宅の強みで、ここにも基本は「空き巣狙い」である事が関係している事になります。


今度は犯罪者の心理から具体的に注意すべき部分を考えてみましょう、

<つづく>
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