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『続・部屋探しの方法論』

これまでの長〜い紆余曲折した経緯を踏まえてですね、
部屋探しの方法論について話を進めてみましょう。
このブログでも「縁組論」的な話をしていますが、ここが如何に大事なのかって言うならば、
部屋の場合平米数と築年数の賃料評価に与える影響が非常に支配的で、最初から賃料による格差はとても少ないのです。
「ベーシックな評価(生活許容力)に驚くほどの差は無い」
それ以外のほとんど”全て”はあなたの趣味性であり暮らしの選択といってもいいんです。
極論すると「賃貸を選ぶか分譲を選択するか」部屋探し以前の大問題ですよね、

賃貸に限定して話を進めても
「何が何でも希望条件ギリギリ」一見ありそうな話ですが、これってビギナー向けの1Rとか選択項目の少ない状況下の話で、中堅以上の部屋になればキャラクターは複合的ですから、一律に物件内容が比例に並んでる事もありません(こっちの部屋はここはこうだけど、あっちの部屋のここはこうみたいに)、”選択のプロセス”によって大きくその評価が違ってくるんです。結論がたとえ同じであっても、その部屋固有のアイデェンティティーに違いが出てくるんですから、ここ考えてみてください。
「そのプロセスを選んでいるのも自分」となります。

部屋探しをミクロで見ても
「どうやったらひとつに絞りこめるのか」或いは「ひとつを選ぶコンセプト」です。
「あなたの部屋はどんな部屋ですか?」という問いかけに対する答えです。
その”選択のプロセス”も部屋探しの世界の一部です。

ここを間違うと結果が同じ部屋でもどうにも縁起がよろしくない。
分譲か賃貸かで考てみれば明白です
「若干の不満を残し妻の強行な主張で分譲を選択」「十分な情報とコンサルから分譲に勝ち目アリと決断した」のとではなにやらその後の人生まで違ってきそうに見えませんか?

私が尊敬する”あるプロの営業マン”の哲学的な一言です
「その人の探している部屋は”ひとつ”でしかない」
引越しする先の部屋は”ひとつ”でしかない、
そしてその部屋は「あなたの部屋」です。
「流行の部屋」でもない、「キャッチコピーに踊る部屋」でもない、「家幻想に揺れる部屋」でもない。
それは「あなたの部屋」であり、
二人入居なら「あなた達の部屋」でしょう。

安売りセールの価格競争のように「少しでも得したい」的な発想が優位になる可能性もありますが数値にならないキャラクターを同じように評価する事は不可能なんですから。
かといって、価格競争的性能評価に偏れば「結婚相手を年収だけで判断している」のと心理学的には同じ事になります。
「安い価格でPCパーツを入手する」のと同列には語れないものです(バルクかリテールかの違いは似ている部分ありますけど)。むしろ相性の厳しいマシンのメモリーを探しているのに似ているかも知れません(スペックが希望条件に合っているといってそれが暮らしに機能するのかしないのかは相性問題です)。

ここまで延々と様々な不動産業界の話をしてきましたが、
そこにも「相性」はあるんです。
「駅前店舗1発指名で1発決め」な人生
「社会的知名度のある大手でそつなく決める人生」
「プロ営業さんのお勧めで気分よく決めるスタイル」
「賃貸一筋、分譲越えをあらゆる手段で模索する戦略」
「広域に個性的な”何”を求める一本槍な選択」
「ネット情報を駆使して誰にも思いつかない選択を目指す」
「自分なりの選択を現実から選ぶポジティブな戦術」

部屋探しの方法論を語るとするなら「それは部屋を探す前から始まっている」と言えるでしょう。ここには専門的な話になりますが、仲介している営業担当は申込書の審査の進めかたから円満な借主貸主の合意による契約という部分まで息を抜けません(ここにも”プロセス”があります)。部屋探しの当事者が「部屋を探す前から始まっている」とするなら、仲介営業は選択が終わって申込書を入れた後でも「まだ部屋探しは終わっていない」のです。

「部屋探し」何を探しているのか?
これって以外と哲学的な事かもしれません。

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