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『部屋探し』から離れてしまう瞬間:前編

一見不動産の価格(賃料や売買価格)って1戸1戸オリジナルに決まっていると思われる事も多いんだけれど、
家主さんの指値っていうか、不慣れな家主業ビギナーの大家さんに時々「募集賃料設定の提示が一番高い不動産業者と媒介契約する」って勘違いが稀にあるけれど、基本的には募集額は公開情報を元に市場調査をしてから家主と相談して募集賃料をコンサルするので「”一般に”市場から離れる物件は無い」。

しかしここにはいろんな角度の見方があるので、部屋探しする時の戦術としその辺の事情を知っておく事に損は無い。不動産ってものは大量生産される消費財と違って共通の在庫がいつでも供給できるものが無いので基本的には『全て一点モノ』だ、だから市場を形成するにも何らかの共通項によってそこを評価しなくちゃいかんのであって、その共通項がポイントになる。
順位的には「占有面積:㎡数」「地域」「立地:駅徒歩」「設備:主に水周り」「構造:木造非木造」「築年数」等数値化しやすい項目によって市場調査が行われ賃料や分譲価格が決まる(分譲の場合には「所有権や借地権」等の項目が加わる)。

この辺から話がややこやしくなります。。。
部屋探しをする時に、希望条件として確認されるポイントってのはざっくばらんに言えば「特定の空室を指名しているのと同じ」事になる、
ところが部屋選択の決定的要因は、内見によって確認される”雰囲気”なるものが大きく、流れ的には「ではご指名のお部屋を実際見てみましょう」=「申込みの部屋を選択しましょう」が内見の意味となる。部屋探しの本番は内見だと言ってもいい、

つまり、調査段階での希望条件スペックがあまりに具体的だと選択肢はそれに応じて絞られてくるので=選択肢は減る。
ここの意味を説明するのが難しい(笑
◎確かに実際空室を探す上で希望条件が無くては探す事も不可能だから、これ聞かなくちゃしょうがないって言えばしょうがないんだけれど、この時自覚している心情が「そうだといいかも知れない程度」の条件なのか、「そうでなければならない必須」の条件なのか、「そうだとするとこうなっているのじゃないかの推定」の希望に過ぎないのかによって意味が全然違ってくるからだ。

問い合わせの表現として対応に困る典型例に「無理言ってすいませんが」というのががある。「探すのが大変でしょうから」が根拠になるとと思うのだけれど、そもそも市場から離れる部屋は無いので「無理を言って、、」という状況が”一般的には”在り得ない。極端に言うとJRの駅員に「スイマセンが半額で乗車させてください」と言われても駅員は困る”無理の余地”が無いからだ。
自社物件のみの営業店なら「無いです」の一言で門前払いされてしまう事もある。
それほど「結論が出るのは早い」=「希望条件のスペックがあまりに具体的な調査は選択肢が少ない分簡単」なのだ。

■ここに重大な矛盾点がある。
「無理言ってすいませんが」なのだから、調査依頼の本人の気持ちは自分の希望に近い部屋を”探してもらいたい”筈なのだ。しかし「希望条件のスペックがあまりに具体的な=無理言ってすいませんが」になると証券会社における指値買いに近い消費行動になっていて、相場から見た物件指名を意味してしまう。
こういったケースだと、実際部屋探しの本番とも言える内見候補が”ゼロ”になってしまう場合も珍しくない。これじゃ実際に選ぶ事すら出来ない。

どうもこの辺の誤解には、国土交通省のDATAベース:レインズが非公開であるところも関係していると思う。合わせて不動産相場そのもの見方というか考え方に部屋探しのヒントがあるので、このへんは次回後編で。

<つづく>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

部屋探しの場合。

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コメント

ああ、なるほど。何となく感じていたことが理論付けられてすっきりしました。理想の部屋などは無く全てはトレードオフの関係にある…ええ、このblogなどを通じて得たことですよ。

いやーどうもですMAXさん、又MAXさんの場合は「別の意味で極端」だから(笑このへん後編と被るんですが、あの象徴化されたキーワードあるじゃないですか〜、象徴化って心理学的には”象徴化されたイメージ”となるので実はここには具体的イメージを意図しない本質論は別の場所にあるのだと考える事もできるのです、その象徴化キーワードの意図する「そこに表現されているイメージ」これは非具体的であるから象徴選択が必要なのであって、又わかりにくい話になるんですが、、ここに「それを選ぶ」=「現実化」が行われなくてはいけない。「それを造る」=「実現化」なら違った意味になりますが、部屋を探すって行為は前者の「現実化」なワケですよーだとするとこれって都市論や構造主義的文明論みたいな話になりますが、それが現実に在る事がその背景の存在証明そのものを意味しているので、そこから離れる時きっとその象徴化には現実化されては安易に過ぎる背理みたいなロジックがある筈なんです。つまり、選択されるべき「現実」が具体的なる方向性と離反していると、何かを探す前に、何を探しているのかが「ひょっとすると現実選択されない”具体的に過ぎるイメージ”によってマスキングされている」って事で、無意識的でなくてはならない”事情”のようなものって話ですよ。トレードオフの概念は、現実選択が肯定された瞬間を意味するキーワードなので、つまりその成立要件は「現実化」そのものの肯定じゃなくてはいけないのです。「このイメージは戦術的に何だったら現実なのか」みたいな(笑スイマセン、どえらくわかりにくい話になりましたが。。えっとこの辺もうちょい後編で詰めていきまーすっ

ふふふ、いいですねえ。楽しみにしております。「探すこと」それ自体が目的になっているので「見つかってはいけない」ことなのか?などと思っていたりします。

いやはや、後編がどえらい長文になって編集に困っております(笑えと、明日には後編アップの予定ですお楽しみにっ

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